「定年を迎えたら、時間がたっぷりできる。好きなことを思いっきりやるぞ」
現役時代、そんな風に夢見ていた方は多いのではないでしょうか。
けれど、いざその時が近づいたり、実際に自由な時間を手にしてみると、ふとこんな不安がよぎることはありませんか?
- ● 毎日が日曜日で、何をすればいいかわからない
- ● 趣味を始めてみたけれど、なんとなく張り合いがない
- ● 社会から取り残されたようで寂しい
もしそう感じていても、どうか安心してください。それは、あなたがこれまで一生懸命、責任を持って仕事や家庭に向き合ってきた証拠です。
急に訪れた「自由」に戸惑うのは、とても自然なことなのです。
この記事では、50代からの人生を劇的に楽しく、そして健康にする「科学的に正しい趣味の選び方」と、それを一時の楽しみに終わらせず「一生の生きがい」に変えるための大切な視点をご紹介します。
1 まずは「体と心が喜ぶ」趣味を選んでみましょう
趣味探しで迷ったら、「健康になれるか」「心が若返るか」という視点で選ぶのがおすすめです。
科学的にも効果が期待できる、5つのジャンルをご紹介します。
💖 【ときめき系】異性や人がいる場所に出かける
おすすめ:ダンス、グループレッスンなど
新しい人、特に異性と接する緊張感やワクワクは、若返りホルモンを活性化させます。「見られている」という意識が、心身をシャキッとさせてくれます。
🌿 【自然回帰系】土や緑に触れる
おすすめ:キャンプ、ハイキング、家庭菜園など
人間は本能的に自然を求めています。デジタル機器から離れ、緑の中で深呼吸するだけで、自律神経が整い、ストレスが驚くほど軽くなります。
🧖 【強制リセット系】あえて「何もしない」時間を作る
おすすめ:サウナ、マッサージなど
真面目な方ほど、意識的に「脳を休める」時間が下手なもの。強制的にスマホや考え事を手放す環境に身を置くことで、脳の疲れがリセットされます。
🏃 【運動習慣系】一生歩ける体を作る
おすすめ:ヨガ、テニス、散歩など
特にヨガは、筋力・柔軟性・バランス感覚を同時に養える優れた運動です。地域のサークルに参加すれば、仲間もできて一石二鳥ですね。
🍳 【クリエイティブ系】食べることは生きること
おすすめ:料理
素材を選び、手順を考え、手先を動かす料理は、最高の脳トレです。添加物を減らした食事は体調を整え、家族や友人に振る舞えばとても喜ばれます。
2 「飽きた」「虚しい」を防ぐための大切な視点
せっかく始めた趣味も、「誰にも評価されない」「自己満足で終わってしまう」と感じて、やめてしまう方が少なくありません。
これは、現役時代に当たり前だった「責任」や「感謝される喜び」がなくなってしまうからです。
趣味を長く楽しむための 2つのスパイス
「誰かの役に立つ」
育てた花を公園に植える、料理を振る舞うなど。自分の楽しみが「誰かの喜び」になった瞬間、趣味は「生きがい」に変わります。
「小さな目標」
「来月の発表会に出る」「孫に野菜を送る」など。小さな締め切りや目標を作りましょう。適度な張り合いがリズムを生みます。
3 孤独にならないための工夫
趣味を通じて得られる最大の宝物は「仲間」です。ただ、無理に深い付き合いを求める必要はありません。
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「好きなこと」でつながる
利害関係のないフラットな関係が魅力。「その話題なら何時間でも話せる」共通点があれば会話も弾みます。 -
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挨拶プラス一言から
「おはようございます」+「今日はいい天気ですね」の一言で、温かい交流が始まります。
不安解消 Q&A
むしろ、工夫こそが脳トレになります。公民館活動、図書館、近所の散策、自宅筋トレなど。まずは地域の広報誌をチェックしてみましょう。意外な発見があるはずです。
脳は何歳でも成長します。「昨日できなかったことが、今日少しできた」という変化を楽しんでください。「楽しんでいる自分」を褒めてあげましょう。
手芸や読書など一人で没頭できる趣味でも十分です。SNSでの発表や匿名での交流など、「ゆるいつながり」を持つだけでも心は軽くなりますよ。

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